【ロビー展示】女子美術大学付属中学校2年生による挿絵「猫のいる日々」
要入館料
開催終了

「猫の風呂番」(エッセイ)
ある寒い日、風呂に入ろうとした大佛次郎は、バスタブの蓋の上に猫がいるので入るのをあきらめます。しかし家人の話によると、猫はまるで女王様のように浴室で快適に暮らしているのでした。
「白猫白吉」(童話)
小猫の白吉は、ネズミに驚いて逃げたことを人間たちに笑われ、自分が大きな象だったら、どんなに嬉しいだろうと考える。すると白吉の体が大きくなっていき、足は電信柱より太く、背は高い木ほどの高さになっていき・・・。
「小猫が見たこと」(童話)
月の明るい夜、生まれて初めて家の塀の外へ出た小猫は、大きなリュックサックを背負った兵隊姿の人間に出会います。何が起こったのか不思議に映る、小猫の目線から見た復員兵の帰郷を描いた作品。
「『隅の隠居』の話」(エッセイ)
いつも部屋の隅に蹲(うずくま)っているので「隅の隠居」は、ほかの猫のように外で遊ばず、人に媚(こ)びず、いつも超然としています。自分らしく生き、気概を持ち続けたその姿勢を、大佛は「猫としても立派な奴だったと思う」と称賛しています。
「藤の花と猫」(エッセイ)
大佛家には白い山藤が咲き乱れる藤棚があり、中二階にある書斎から同じ高さで花を眺めることかできます。
花の中を歩いたり、藤棚の下で花びらを体に乗せながら眠る猫を見つめて、いくらなんでも猫が多すぎる、減らさなければならないと、大佛は猫に対するクーデターを考えます。
「困ったこと」(エッセイ)
大佛家の庭の池には金魚がいたが、猫によって一匹もいなくなってしまいました。
すると今度は、猫たちは、隣家の金魚をせっせと釣って来るようになってしまいます。困り果てた大佛は・・・。
「スイッチョねこ」(童話)
ある秋の日、白吉が虫たちの声を聞いていると、あくびをした口の中にスイッチョが飛び込み、思わず飲み込んでしまいました。スイッチョはお腹の中で鳴き続け、白吉は眠れなくなってしまいます。
さて、スイッチョはどうなったか? 大佛次郎が「一代の傑作」と自賛する作品。
「客間の虎」(エッセイ)
多くの猫を飼い、海外の猫文化にも関心が深い大佛次郎。引っ越した前の家に戻ってしまう大佛家の猫「トンベエ」や、その子ども「小トン」など、愛しい飼い猫との思い出のほか、猫と暮らして観察する中で気付いたことを語る、探求心あふれる作品です。
「新しい家族」(エッセイ)
昭和9年(1934)、大佛次郎は知人からシャム猫の子猫二匹を贈られます。
シャム猫と初めて対面する日、猫の到着を待って心が浮き立つ大佛夫妻のユーモアあふれる会話と、元気で可愛らしいシャム猫たちの描写が際立つ一作です。
「舞台の猫」(エッセイ)
大佛次郎は、劇場で歌舞伎や舞踊などの舞台芸術を観る機会が多くありました。そんな中で、本物の猫が舞台に迷い出たのを見たことが、二度あるというのです。いったいどんな結末になったのやら・・。
イベント概要
- 開催期間
-
~
- 時間
- 4月〜9月 10時〜17時30分(最終入館17時00分)
10月〜3月 10時〜17時00分(最終入館16時30分) - 会場
- 大佛次郎記念館 1Fロビー
- 会場住所
- 〒231-0862 横浜市中区山手町113
- 料金
- 高校生以上200円 中学生以下無料
- 協力
- 女子美術大学付属中学校