「大佛次郎『天皇の世紀』1555回の軌跡―取材旅行から絶筆まで」

要入館料

開催終了

971年 朝日放送≪天皇の世紀≫トップシーン撮影 山本薩夫監督と打ち合わせる大佛次郎(右
大佛次郎が渾身の力を込め、維新期を描いた史伝の傑作「天皇の世紀」。朝日新聞社、「明治百年」の企画として1967年1月に始まった連載は、第1555回をもって、著者の病気のため休載となりました。70歳で連載を開始した大佛次郎は、病気で入退院を繰り返しながらも、歴史の舞台となった日本各地を積極的に訪れ、約1000点にも及ぶ史料に依拠しながら執筆を続けました。「明治150年」の今年、執筆から50年が経過したことを記念する本展では、「天皇の世紀」の魅力を改めて紹介します。取材旅行メモや随筆、また絶筆となった病床日記から、「書くために生きている」と思い定めて作品と取り組んだ、6年半にわたる軌跡をたどります。後期展示では、テレビ映画≪天皇の世紀≫を8日間(1月26日(土)~2月3日(日))限定で館内上映するほか、大佛次郎(1897-1973)の「天皇の世紀」原稿や日記など貴重な直筆の資料を展示します。

【音で楽しむ♪ 展示コーナー2】1/4(金)から2階サロンに登場!

大佛次郎が亡くなる1年前の肉声を収めた講演会(1972年(昭47)4月18日)の音声記録≪生地のままに≫より、大佛次郎が自らの体調についてユーモアを交えて述べている部分を、お聞きいただけます。

 

【音で楽しむ♪ 展示コーナー1】2階展示コーナー

大佛次郎が「天皇の世紀」を執筆することになったきっかけなど、講演会≪生地のままに≫の一番の本質を語っている部分をお聞きいただけます。

 

【テーマ展示解説】展示について分かりやすく解説します

12/8(土)・1/12(土)・2/9(土)・3/9(土) 14:00~14:30

 

【たてものミニ・ミニトーク】大佛次郎記念館~建築の魅力発見

12/16(日)11:00~11:15    14:00~14:15

1/19(土)・2/16(土)     14:00~14:15

 

【テレビ映画≪天皇の世紀≫について】

第1部がドラマ仕立てで1971年に、第2部はドキュメンタリー仕立てで1973~74年にかけて当時の朝日放送で放送されました。

第2部は、撮影する側とキャストが演じる幕末の登場人物たちが、直接会話を交わす前衛的な演出で好評を博し、1973年度に第11回ギャラクシー賞、1974年度に第14回日本放送作家協会賞を受賞しています。

今回館内で上映するのは、第2部の中でも後半の大きな山場とも言える「大政奉還」です。貴重な映像を、ご鑑賞いただけるチャンスです。

【上映日時】 1/26(土)~2/3(日)  13:00~(約30分)
【上映場所】 大佛次郎記念館1階ロビー
【料 金】  観覧料のみ200円
【上映内容】  テレビ映画≪天皇の世紀≫  第2部 ドキュメンタリー 第16話 「大政奉還」
監 督 :大熊邦也           脚 本 :岩間芳樹・伊丹十三
アナウンサー:三國一朗       実況アナウンサー:植草貞夫
キャスト・坂本龍馬:中尾彬           大久保一蔵:戸浦六宏
後藤象二郎:渡辺文雄           徳川慶喜:伊丹十三
制 作 :朝日放送・国際放映
1971年(昭46)京都御苑、明治天皇生誕の地にて
1972年 3月 津和野にて大佛次郎
1968年(昭4.3) 広尾、光林寺ヒュースケンの墓前にて
木戸孝允(桂小五郎)が鎌倉について詠んだ漢詩の軸。鎌倉文士の里見弴から贈られたもの
「天皇の世紀」原稿1555回の最終部分

展示概要

開催期間
開館時間
4月〜9月 10時〜17時30分(最終入館17時00分)
10月〜3月 10時〜17時00分(最終入館16時30分)
※3月10日(日)から会期延長
会場
大佛次郎記念館 2Fギャラリー
会場住所
〒231-0862 横浜市中区山手町113
観覧料
高校生以上200円 中学生以下無料
主催
大佛次郎記念館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
協賛
株式会社浦辺設計/株式会社ポンパドウル/横浜高速鉄道株式会社/大佛次郎研究会

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