大佛次郎生誕120年記念「大佛次郎のヨコハマ・スピリット」

要入館料

開催終了

1930年代ホテルニューグランド屋上の大佛夫妻
2017年は大佛次郎の生誕120年にあたります。大佛次郎記念館では、大佛次郎の「人となり」に光を当て、さまざまな展示やイベントを展開します。横浜に生まれ、横浜を愛し「死ぬまで横浜を見守り続ける」と語った大佛次郎。この街の魅力について「シンの強い気質、エキゾチックな香り」と記していますが、これは自身の生き方にもあてはまります。今回の展示は「ヨコハマ」を切り口に、人として、作家として独自のスタイルを貫いた大佛次郎の源流を探ります。 海外に開かれた玄関口「ヨコハマ」は大佛次郎を大いに魅了しました。開港期の横浜を描いた「霧笛」や、1920、30年代のモダン・ヨコハマが描かれた「白い姉」、「夜の真珠」といった作品は、1931年以降にホテルニューグランドの一室を仕事場とした10年間に生み出されたものです。これらの作品には、大佛次郎が体験した、先進的で、多様な文化が出会い溶け合う、「ハマ」の魅力が詰まっています。 行動する知識人としての発言には、自由な精神と頑固なまでの芯の強さがあり「ヨコハマ・スピリット」というべき気概を示しています。 展示では、大佛次郎の生活を彩った当時のモダン・ヨコハマの雰囲気を再現しました。現代にも息づく大佛次郎と横浜とのつながりを浮かび上がらせます。

第1部「大佛次郎のモダン・ヨコハマ」

ホテルニューグランドや、よく通った店など、ヨコハマとの関わりを具体的にたどり、1920~30年代のモダンなライフスタイルを紹介します。

第2部「ハマのスピリット」

『霧笛』『氷の階段』『明るい仲間』など、開港期の居留地と戦前のヨコハマを舞台とした作品の登場人物の姿を通し、「大佛次郎」の源流を探ります。自由な精神と頑固なまでの芯の強さ、横浜だからこそ育むことのできた「ヨコハマ・スピリット」を、作品群から感じて頂ける展示です。

『日本地理大系』より 横浜市南部
昭和2年7月開店明治屋直営「日本屋」1号店(横浜伊勢ビル)

展示概要

開催期間
開館時間
4月〜9月 10時〜17時30分(最終入館17時00分)
10月〜3月 10時〜17時00分(最終入館16時30分)
会場
大佛次郎記念館 2Fギャラリー
会場住所
〒231-0862 横浜市中区山手町113
観覧料
高校生以上200円 中学生以下無料
主催
大佛次郎記念館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
協賛
株式会社浦辺設計/株式会社ポンパドウル/横浜高速鉄道/大佛次郎研究会
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