「大佛次郎、雑誌「苦楽」を発刊す」

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開催終了

苦楽 創刊号(1946年11月号) 目次
大佛次郎は一九四六年(昭和二十一)九月に苦楽社を興し、〝成人の文学″を築くため、十一月に雑誌「苦楽」を創刊しました。〝公明で自由な未来の世界″を志し、誌面に時世への批判と日本文化に対する再認識の姿勢を示し続けました。「苦楽」誌は全四十五冊を刊行し、一九四九年(昭和二十四)九月、終刊しました。 大佛次郎が戦後の日本をどのように考え、乗り切ろうとしたかを「苦楽」及びその兄弟誌「天馬」(ペガサス) を通し探ります。 「苦楽」誌は、毎号の表紙を鏑木清方で飾り、創作、挿画とも大家を揃えての贅沢な雑誌でした。昨年受贈した「苦楽」 「天馬」誌掲載作品の挿絵原画等を併せて展示し、苦楽社の全容を紹介します。

≪主な展示予定資料≫  *印は、初公開作品  (一部、展示替えをいたします。あらかじめご了承ください。)

・大佛次郎直筆-原稿「猟奇館瓦解記」「鞍馬天狗 新東京絵図」「まぼろし等奇談」、ノート「紀伊の旅」「秋風帖」

・その他の作家直筆原稿-加藤武雄「大佛次郎君」、鏑木清方「名作絵物語 金色夜叉」

・「苦楽」表紙絵の原画-鏑木清方「ささらぎ」「あまのがは」「春を待つ」「高尾ざんげ」(1977年の初公開後から2度目の公開)

・「苦楽」誌面に掲載された名作絵物語の原画

-小穴隆一「多情仏心」、鏑木清方「金色夜叉」「日本橋」、山下新太郎「腕くらべ」

・「苦楽」誌面に掲載された口絵の原画-上村松園「晴れ間」(*)、堂本印象「少女」

・「苦楽」扉絵の原画-山名文夫(*)

・「苦楽」誌面に掲載された挿絵の原画-生沢朗(*)、伊勢正義(*)、伊藤龍雄(*)、猪熊弦一郎(*)、江崎孝坪(*)、木下二介(*)、木村荘八(*)、

鈴木信太郎(*)、鈴木朱雀(*)、寺田竹雄(*)、中村利雄(*)、松野一夫(*)、宮田重雄(*)、吉村忠男(*)

・「天馬」表紙絵の原画-萩須高徳「パリの風景」(*)

・「天馬」誌面に掲載された挿絵の原画-斉藤五百枝(*)、佐藤泰治(*)、三岸節子(*)、

展示概要

開催期間
開館時間
4月〜9月 10時〜17時30分(最終入館17時00分)
10月〜3月 10時〜17時00分(最終入館16時30分)
会場
大佛次郎記念館 2F展示室
会場住所
〒231-0862 横浜市中区山手町113
観覧料
高校生以上200円 中学生以下100円
主催
大佛次郎記念館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
協賛(敬称略)
株式会社浦辺設計/加藤一/横浜高速鉄道株式会社

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