「星の文人 野尻抱影」展 後期の見どころ その②

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いつの間にか、蝉時雨――夏本番の記念館です!(6時を過ぎてもこんなに明るい!)

いきなりですが、ここで一首ご紹介

〇月面にむざと印せる足跡の 消ゆるは一万年の後なりといふ

これは、何かと言いますと、抱影がアポロ11号の打ち上げから、月面着陸、地球への帰還をテレビで見届けた後、日記「星藻録」に記した狂歌です。

そうです、1969年7月16日に打ち上げられたアポロ11号は

7月20日(日本時間21日早朝)、人類初の月面着陸に成功しました!

記念館のSNSでもご紹介していますが、7月20日は「月面着陸の日」なんですね。

抱影も百合夫人と一緒に、16日の打ち上げの様子をテレビで見たことを

興奮した筆致で日記に記しています。

後期展では、この抱影の日記「星藻録」の7月16日から21日の部分を

紹介しています。月面着陸した21日は「〇徹夜 一時間眠る」とあり、

テレビに目が釘付けになっていた様子がみてとれます。

ただし、美しい月を舞台に、ソ連とアメリカが覇権を競い合う状況に、

少々冷めた見方をしていたことが、冒頭の狂歌からはうかがえます。

是非、抱影直筆の「日記」をみなさん、見に来てください!

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